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ヤマアジサイの育て方教わる

5月25日、神奈川県のフラワーセンター大船植物園で開催されている鎌倉アジサイ同好会主催の「日本の自生アジサイ展」を鑑賞、併せて実施された「アジサイの育て方講習会」に参加した。

    大船観音像       フラワーセンター       園内広場
ヤマアジサイの育て方教わる_d0102495_20203652.jpgヤマアジサイの育て方教わる_d0102495_20203263.jpgヤマアジサイの育て方教わる_d0102495_20202759.jpg





鎌倉市民に愛され鎌倉市の花に指定されているアジサイは、明月院のヒメアジサイからはじまり、今では多くの庭先で育てられているという。
2000年、日本に自生するヤマアジサイ愛好家が集まり鎌倉アジサイ同好会(会員約40名)を創立し、毎年5月20日過ぎから月末近くまで蒐集と育成の努力発表会としえ展示しているのである。
したがって、主な展示は林や沢沿いに自生するヤマアジサイで会員が丹精込めて育てた250種300鉢が涼しげに並べられていた。
アジサイの育て方講習会には、鎌倉市内在住の方々主体に約20名が参加者、充実した説明と質疑応答の約1時間であった。

     ヤマアジサイ展示作品           育て方講習会
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講習会の要点を整理して記録しておこう!
 1.ガクアジサイ、ヤマアジサイ、エゾ(雪)アジサイの特徴
 2.鉢植えアジサイの管理
   (1)水やり―最重要・・・軽度の水切れで葉は萎れる
      ・夏(6月~9月) 朝夕2回
      ・春秋      1日に1回
      ・冬       2日に1回を目安に
   (2)置き場所
      ・春秋は風通しの良いところでしっかりと日光に当てる
      ・7月~9月中旬はすだれなどで直射日光を遮る
      ・西日はアジサイを弱らせ、葉が茶色に変色する
   (3)植え替え
      ・最低2年に1回、理想的には毎年植え替える
      ・芽吹き(2月下旬)から3月の彼岸までが最適
      ・花後剪定時に植え替えも可
      ・鹿沼土+赤玉土6:腐葉土(ピートモス)2:砂利2
   (3)肥料
      ・寒肥(12月~1月)
      ・お礼肥(花後)
      ・青色を美しく・・・無調整ピートモス、油粕、カリン酸石灰
      ・赤、ピンク・・・・腐葉土を多く、石灰、熔成燐肥
   (4)剪定
      ・花後(装飾花が裏返ったころ)・・・6月~7月上旬
      ・花の下から2~3節のところ
      ・1鉢で5~6本残し根元まで風の通りをよくする
   (5)挿し芽(穂)
      ・花後の選定を兼ねて実施
      ・切り口をカッターナイフで斜め切りする
      ・頂芽挿し=枝の先端部を使用・・・翌年花が付きやすい
      ・二芽挿し=頂芽を取った後の下部の緑枝を2節用いる
      ・土=鹿沼土6:赤玉土3:砂利2
      ・日陰に2週間置き日向に出す
      ・10月頃植え替える・・・(3)の植え替えと同じ
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午後は大船フラワーセンタからにも足を延ばした。
北鎌倉駅から徒歩2分ほどのところにある古民家(福井から移築した江戸末期の建物)を利用した博物館で、建物の周囲に100種類以上のアジサイ、特にヤマアジサイが瑞々しく育てられている。 また、館内にはアジサイをテーマにした絵・陶芸・ガラス・染織・写真・盆栽など各ジャンルの作品が展示され(撮影禁止)心ゆくまでアジサイの魅力に触れてきた。
          北鎌倉古民家ミュージアムのあじさい展
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by ueq100 | 2017-05-26 20:33 | カルチャー  

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