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故人を偲ぶ箱根の旅

昭和38年、尾張一宮で職場を共にし、数年後には転勤で別れ別れになったが強い絆で付き合ってきた5人の仲間、退職後中部地区3名と関東地区2名に散住しつつも2年に1度の旅を重ね旧交を温めてきた。
しかし、残念ながら昨年の12月に最長老(享年85歳)が天国へ旅立ってしまった。

今回の11回目は、ひとり欠けた寂しさを抑え、残った4人で第1回目に訪れた箱根で「故人を偲ぶ箱根の旅」を実施することになった。

13日、中部と関東のペアは小田原駅で落ち合った。駅舎は20年前とはすっかり変わり少々戸惑いを感じたが、駅舎隣接のラスカと言うビルに以前の昼食場所「魚國」があり、懐かしさもあって入店、おいしい地魚料理を味わった。

     小田原駅            昼食はラスカの魚國
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午後2時、宿泊場所の送迎バスで芦ノ湖畔の蛸川温泉「龍宮殿」へ向かった。
宿に到着し部屋に案内されたが予約した12畳の部屋から芦ノ湖や富士山が見え部屋風呂のあるワンランク上の部屋に通された。
団体客が多く12畳の部屋が全部ふさがった為という、こんな変更は大変ケッコウなことである。
外は曇りで天気が良ければ眺められるはずの富士山は残念だがモヤの中、標高700mの芦ノ湖畔の気温は20℃ほどで快適。
夕食時間までの約2時間半は温泉に浸かり、故人の思い出話や最近の健康状態などの話が際限なく続く。

  ランクアップの和室       露天風呂       芦ノ湖の箱根園港
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食事(朝・夕)は一人3000円増しになるが部屋食を希望し、次々と卓上に持ち込まれる懐石風和食膳をつまみ、多少アルコールも入って更に会話が弾む。
夕食後も布団に寝っ転がって尽きることなく話が盛り上がる、自分はいつの間にか寝入ってしまったようで11時過ぎに目を覚ましたところ電気が消え静かになっていた。

               夕食の懐石風和食膳
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翌朝6時に目を覚ます、みんなまだ眠っていたが外に出て宿の周辺を30分ほど散歩、アジア系外国人も数人のグループになって散策していた・・・ここも日本人より外国人のほうが多いようだ。

      早朝散歩・・・龍宮殿と芦ノ湖畔          朝 食
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8時、朝食を食べながらこれからのスケジュールを話し合う。 天気は今日も曇りで展望は望めないが当初計画通りまず駒ヶ岳へ登り、遊覧船で湖尻へ渡り、大涌谷観光後帰路に着くことに決まる。

旅館で貰った駒ヶ岳往復ロープウェー無料券を使って片道1783mを7分で標高1356mの山頂へ、案の定見晴らしは全く悪い。
火山の影響か高い木々が一本もない原っぱに箱根神社の奥宮 として「箱根元宮」が鎮座している、当地では空天の社殿として敬われているようである。

         駒ヶ岳ロープウェー            箱根元宮
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箱根園港11時55分発の定期観光船で湖尻港へ渡り、湖畔のソバ屋で昼食。
手打ちそばに桜エビのかき揚げとワカサギの天ぷら・・・美食に満足。

              定期観光船運航ルート
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   乗船のはこね丸       湖尻の桟橋          天そば
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湖尻から路線バスに乗り大涌谷へ行く。
2015年5月、火山活動の活性化によって立ち入り禁止となり、2016年7月一部エリアを除き立ち入り規制が解除された。
傍に行って驚愕だ、以前の数倍にも及ぶ広範に噴煙が上がっている、荒涼とした山肌に立ち上る白煙と周辺に漂う硫黄のにおいは箱根火山の息吹をダイレクトに感じる。 ここの名物は1個食べると7年寿命が延びるといわれる黒たまご、4人は各々おみやげに買った。

                大涌谷全景
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   噴煙と轟音の荒地         大涌谷のシンボル「黒たまご」
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帰りの新幹線小田原駅発車時間に余裕がなくなり観光時間僅か30分で小田原駅へ向かう。 不運にもバスの小田原駅到着時間が数分遅れ東京方面は予定通りだったが名古屋方面へは計画より一本遅い新幹線となり迷惑をかけてしまった。
ここまではほとんど順調だったのに・・・“終わりよければ全てよし”と言われているが残念ながら最後の一瞬が悔やまれる旅となった。
後刻、中部の両人から「楽しかった! いい旅だった! また会いましょう」との電話をもらい胸をなでおろしている

by ueq100 | 2018-06-15 18:10 | たび  

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