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スリランカ6つの世界遺産を巡る旅

 KSNC外遊会で3月3日から9日までの7日間、スリランカの6つの世界遺産を巡る旅を実施した。
3日の早朝、参加者11名全員揃ってマイクロバスに乗り成田空港へ出発、8時過ぎ空港着、11時20分発のスリランカ航空に余裕を持って搭乗。
離陸が12時20分と約1時間遅れたので、時差マイナス3時間半のコロンボには約10時間後の現地時間18時30分に到着となった。

   成田空港     スリランカ航空    もうすぐ着陸   スリランカ空港
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 初日は空港近くのネゴンボと言う街のリゾートホテルへ直行、途中バスの車内で現地ガイドのサンカさんがスリランカはシンハラ人が75%、タミル人が15%、残りは少数民族と言う構成。 宗教割合は仏教徒が70%、キリスト教12%、ヒンズー教10%との説明があった。
 ホテルの夕食は、スパイスの効いたカレー風味の煮込み、つまりインデカマイのご飯とカリーをおかずとして食べるのが習慣なんだとか。
カリーの具材は野菜、チキン、ビーフ、シーフード、豆などが一般的だそうだ。
初日だったのでやや控えて腹八分目にしたが、まあまあ美味しく食べることができた。

  ベガサスリーフホテル           ホテルの庭園
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2日目
 午前8時にホテルを出て観光バスで175km北方のアヌダーラブラへ向かう。 途中で昼食、更に30分走って13時30分アヌダーラブラへ到着。
アヌダーラブラは紀元前3世紀にインドから仏教が伝わり聖地として栄えた都市で世界遺産に登録されている。
まず、岩の上に仏舎利塔が立つアヌダーラブラ最古のイスルムニヤ寺院を訪ねた。 スリランカもミャンマーのときと同じく聖地へ入るには裸足にならなければならない。靴を脱ぎ厚目の靴下を履いて熱射を受けた熱い砂地の上を歩き仏塔に入り岩肌の仏教彫刻や本堂の涅槃像を観光した。

                イスルムニア寺院
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 次にスリー・マハ菩提樹。 インドの菩提樹の分木を紀元前3世紀にここへ植え 補強されつつ2000年の時を経て今なお緑の葉を広げ、スリー・マハーで生きているである。

               スリー・マハ菩提樹
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 3つ目はルワンウェリ・サーヤ・ダーガバと言う遺跡群の中心に建つ高さ55mの大きな白い仏塔を遠望観光した。
このダーガバ(仏塔)」は「紀元前2世紀」の「アヌラーダプラ王国」の「ドゥッタガーマニー王の時代」に造られた仏教遺跡で、完成当初は高さが110mあったようだが、現在は55mの高さである。
ダーガバは中国に伝わって楼閣となり日本では五重塔となったのである。

   ガジュマルの大木         ルワンウェリ・サーヤ大塔
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 時計は17時過ぎだがまだまだ明るく時間的にも余裕があるので、明日行く予定のフルルエコパークのジープサファリへ先回りすることになった。
ここではちょっと小柄なスリランカ像やクジャク、水牛などをジープに揺られながら観察した。

            フルル国立公園のジープサファリ
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ホテルはシリヤのカッサパライオンズロックと言うコテージ風のホテルで連泊した。

3日目
 ホテルには奇麗なプールがふたつあり、広々とした庭園には数羽のシロサギが寛ぎ、幸運にも雌のクジャクの散歩にも出会ったりした。

         カッサパライオンズロックのコテージ風ホテル
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 さて今日は、今回の旅のメインである世界遺産のシギリヤロック登頂である。
カッサパ1世(在位477~495年)時代に建てられた宮殿、岩山の要塞跡で、標高は370mで岩そのものの高さは約200m。 約1200段の階段を登るのである。
頂上からの360℃の展望はもとより、撮影禁止だが中腹に描かれた豪華な宝石を身につけ微笑んでいる美女シギリヤレディの壁画に魅了。
近くのシギリヤ博物館もうかがって、約3時間シギリヤロックの悲しい歴史と壮大な絶景に感動した。

          シギリヤロックの急階段1200段を登る
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 昼食後の13時半、世界遺産ボロンナルワの遺跡を訪ねた。
古都ポロンナルワにあるシンハラ王朝時代に建てられた四角形と言う意味の仏教(仏歯寺)遺跡「クワドラングル」は城壁に囲まれ11の建物が集まっている。
 ランカティカラは、13世紀に建てられたたかさ17,5m、奥行き52mもある巨大寺院。 その中に立つ頭のない高さ13mの頭のないブッダ像は見ごたえがあった。
 次に訪ねたカル・ヴィハーラは12世紀に造られた坐仏像、立像、涅槃仏、の3石像がある仏教遺跡だ。 高さ4.6mの坐像、高さ6.9mの立像、長さ14.1mの涅槃像が、花崗岩を彫って柔らかな曲線や穏やかな表情を描きブッダの穏やかさを醸し出していた。

   ランカティカラ            カル・ヴィハーラ
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4日目
 朝8時にホテルをスタート、世界遺産ダンブッラ石窟寺院へ向かう。
8時半到着、希望者は入口でお供えの花を買い舗装された参道を20~30分登ると岩肌に沿って造られた石窟寺院がある。5つの石窟にブッダの生涯やスリランカの歴史を描いた壁画が見事だった。

             世界遺産ダンブッラ石窟寺院
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 その後、島の中心部に位置するスリランカ第2の都市キャンディへ移動。
昼食前にマータレーのスパイス・ガーデンへ立ち寄る。
多種多様なスパイスが栽培され、まるで植物園のようだった。
日本語でユーモアたっぷりに話す現地ガイドがスパイスの種類や効用を説明し使用の実演までしてくれた。
園内一巡後直営の売店で、アーユルヴェーダー(2時間1万円) を昨夜体験した 面々がその効き目を信じ、様々なスパイスを買い込んでいた。 自分も肩こりに効くと言うスパイスを買った。

             スパイス・ガーデンのひと時
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 昼食後、 午後2時半から約1時間シルクガーデンでTシャツなどのショッピング。 
その後、仏歯寺を観光。 スリランカでは仏歯はとても重要なもの。 王権者の象徴で、仏歯のある場所が都の置かれるところとされてきたそうだ。

              聖地キャンディの仏歯寺
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 午後5時からはシンハラ王朝の伝統舞踊「キャンディアンダンス」を鑑賞。
キャンディ王朝の頃に宮廷内で踊られていた舞を中心とし、各地の舞踊を組み込んだもので、戦争に行く兵士の踊りや、悪霊を追い払う踊りなど数種類あり、クライマックスは火渡りの儀式だった。

              キャンディアンダンス
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 今夜は人気ホテルと言われるOZOキャンディへ・・・きれいな設備だが洗面室、トイレ、シャワー室、衣紋かけが一緒で新しい割には相部屋だと使い難い点もあった。

5日目
 今日は朝一番でキャンディマーケットを見学。
土地の人々が日常食品を調達する市場で、果物屋さん、魚屋さん、八百屋さんなど毎日の食卓に並ぶ食材がずらり、一見して生活振りがうかがえるところだ。

              キャンディマーケット
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 約5時間かけて225km離れたゴールへ移動するが、途中で世界的に有名なスリランカの宝石を採掘から販売までしている宝石店へ立ち寄りショッピングタイム。
次に、スリランカ名物セイロンティのギラガマ紅茶工場に立ち寄り。 これまたショッピングタイムだ。
もうショッピングはいいや! と言いながらも立ち寄れば欲しくなる?。 自分用、妹さん用、お孫さん用と思い思いのお土産を爆買い? これも旅の楽しみなんだろう。 お金も心も余裕ある人多いね!

       この宝石69ルビー          セイロン紅茶を試飲
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 13時20分から1時間ほど昼食タイム。 食後は今回の旅では最後に尋ねる世界遺産のゴール要塞を観光。 
430年ほど前にポルトガル人が旧市街を囲む砦を築き、以降オランダ人、イギリス人の入植によって作られた城塞である。
砦の上を歩けば1883年に建てられた時計塔、眺望の良いムーン要塞、高さ18mの灯台など重ねてきた歴史を振り返ることができる。

  ゴール要塞  左から 時計塔、ムーン要塞、灯台
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 19時ころ最後のホテルへ、2017年3月1日にオープンしたアマリ ゴールド リゾート ホテルだ。 オーシャンビューで新しくきれいで立派だが部屋は不思議な造りだ。 バスルームがなんともお粗末、扉はきちんと閉まらない、クロゼットやスーツケース置きがバスルームにある・・・前日のホテルも同じ造りだったところを見るとスリランカ人好みの構造であろうか。 食事はスパイス料理に慣れてきたせいでもあろうが美味しく味わった。

             アマリ ゴールド リゾート ホテル
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6日目
 今日の夕刻には帰国の途に着く。 
ゴールからスリランカ空港のあるコロンボへ120kmのバスドライブ。1時間少々走り9時過ぎにウミガメ保護センターを見学約30分。

              ウミガメ保護センター
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 これまでは毎日3食ビュッフェ方式のスリランカ食だったが、現地最後の昼食はSAKURAと言うレストランで中華料理だった。このレストランは寿司など日本食も扱っているようだが、中華料理もおいしかった。

 15時ころ、夕陽で有名なコロンボのゴール・フェイス・グリーンへ立ち寄り、海岸沿いの芝生の広場で解放感を味わい、スパーマーケットで最後のショッピングをして、空港へ向かった。

 19時50分発成田行きのスリランカ航空直行便で帰国の途に着き、翌7日目の9日朝7時半に無事帰国、迎えのマイクロバスに乗り11時半には帰宅した。

 乾季の時期に訪れたので、現地滞在中は一滴の雨にも合わず32℃前後の好天が続き、すこぶる順調に見聞し意義ある旅を楽しんだ7日間であった。

 スリランカの国柄で特に書き残して置きたいことが2つある。
 ひとつは、火山や地震のない国で温泉がない、風呂場には浴槽がなくシャワーのみで日本人にはいささか寂しい。地震はなくても津波はあった、2004年の12月にインドネシア・スマトラ沖で発生したM9.0の地震による大規模な津波が押し寄せ3万人を超える死者が出て、ゴールの海岸近くにはその残骸が今も残っていた。
 ふたつ目は、国民性としては「集団主義」が色濃く、家族関係、親戚関係、友人関係の絆も強い。 お互い助け合いながら生きているように見える。 所得のない人には周囲の人が食べ物などを与え助けてくれる。 敢えて言えば所得がなくでも生きていける国だとガイドが言っていた。 皆さん移住しては如何でしょう!!

by ueq100 | 2019-03-13 18:30 | たび  

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